日本株銘柄紹介「沖縄電力」
日本株銘柄紹介
証券コード:9511
業種は電力・ガス業
景気の影響をほとんど受けないディフェンシブ銘柄の1つです。
沖縄県において、
沖縄本島と周辺諸島37島に電気を供給する企業
主な発電電力のリソースは
全国11電力関連企業で唯一原子力発電の関連がありません。
1年以上前からは
沖縄県通信事業最大の
沖縄セルラー電話と共同で
「auでんき」
という電気を使えば使うほど
auPAYのポイントがたまるサービスを
行なっています
ここ数年間の株価の推移ですが、
沖縄電力は現在株価が下降気味に推移していますが、直近2週間では株価が100円以上の上昇が見られます。
売上高は沖縄県の自然人口増加が年々続いていることもあり、ほぼ右肩上がりに推移しております。
一方
営業利益および経常利益は、火力発電がメインとなるため
長年黒字が続いているものの、利益も毎年変動が発生しています。

年間配当は1株当たり60円となっておりますが、
ほぼ毎年1株→1.05株、1株→1.25株などの株式分割を行っており、
実質増配の傾向が続いています。
長期での株価低迷の理由として、二酸化炭素排出する石炭火力発電所や重油火力発電所を沖縄電力が数多く所有しています。このことにより、機関投資家がESG投資を重視いるため、投資を避け株式を売却する傾向が続いています。
しかし沖縄電力側もこの問題に無為無策の状態にしているわけではありません。
沖縄県の離島では、二酸化炭素を排出しない風力発電により、数百人規模の人口の島で
必要電力を賄う技術の開発に力を入れています。
さらに風力発電は、台風接近時に風力発電の風車を可倒することができる
「可倒式風力発電」であります。
今後、二酸化炭素排出ゼロ(ゼロエミッション)を目指し、再生可能エネルギーの比率を拡大を目指しています。
【個人的銘柄分析】
電力関連のディフェンシブ銘柄の中で唯一原子力発電を持たないため、
他の電力会社にあるような原発関連の費用は存在していません。
一方、火力がメインで燃料費の高騰などによって電気料金の値上げも発生します。
さらに1世帯モデルをケースにした1か月あたりの電気料金は
他の地域電力会社との比較で1000円以上の高くなっており、
全国一高い電気料金となっております。
これは燃料費だけでなく、離島へ電力を届ける際の技術や電柱の塩害対策関連でコストがアップすることにあります。
さらには電力小売り自由化により、他社への乗り換えも発生しています。
沖縄県の場合は、「沖縄ガス」という会社が沖縄県内の電力会社の乗り換えが2万件を突破しており、電気料金の値下げなどに踏みこまない場合は、他社への乗り換えに拍車がかかりそうです。
いい面として、沖縄電力は気候柄台風対策で長年の実績があり、電力安定供給技術は高いです。さらに前にお話ししたように、沖縄県は自然人口増加率が東京都を上回る全国トップですから、沖縄県の電力市場は今後も需要が2030年まで増加するというデータがあります。
電力関連で最もディフェンシブで、なおかつ人口増加が続いている沖縄県で沖縄電力は需要・技術ともに高い潜在能力を持っていますから、資産ポートフォリオに組み込むのもアリだと思います。
※ あくまで個人的な見解です
※ 投資は自己責任で行っていただき、くれぐれも元本割れにはご注意ください