国際金融都市 覇権争い「大阪市 vs. 福岡市」
2020年
中国の香港で国家安全維持法が成立しました
これにより、
外国人投資家や外資系ファンド、香港の住民が金融自由が制限されるのを嫌気して、外国への移転が進んでいます。
主に英語が同国他民族間でのコミュニケーションツールとして使用できるシンガポールへの移転が目立ちますが、日本も菅政権が中心となって、日本に国際金融都市を作る計画が進んでいます。
そんな中、
その受け皿として大阪市と福岡市が注目されています
2つの都市は人口が多いだけでなく、
東京の一極集中は、災害による日本経済低迷リスクを高めるため、
継続的かつ持続的な成長ビジョンの作成は必須だからです。
大阪市と福岡市の違いはどういったところにあるか、
各々の強み・弱みは何なのか検証してみたいと思います。
2つの国際金融都市構想は日本の経済成長の大きなチャンスだと思います。
少子化の影響で、日本の生産能力が減ってきており、小さなエネルギーでフィンテック(ファイナンシャル+テクノロジーの造語)を利用して、大きく経済成長期待できる金融が注目されるからです。
国際金融都市を作るメリット・デメリット
メリット
・経済が成長する分野を1つのチャネルを増やすことができる
・製品を製造して売る際のエネルギーより、省エネルギーでの経済成長が期待できる
デメリット
・経済格差拡大が広がる
・経済低迷が起こると、外国人の失業者がさらに増える
大阪に国際金融都市としての強み・弱みを注目していきたいと思います。
強み
・ 菅総理と大阪維新の会 大阪府 吉村知事・大阪市 松井市長とのつながりが強いとされている
・ SBIホールディングス北尾社長が大阪を国際金融都市として積極的に動いている
(2022年4月を目途に三井住友FGと提携して、PTS(私設取引所)を開設を目指すと公式発表済み)
・ 2025年に大阪万博が開催されることによる経済効果が多い
弱み
・ 国際金融都市にするために積極的に動いていた、大阪市の松井市長が今期の任期満了で政界引退を表明し、今後の政策の見通しが不透明
・ 大阪市には南北の経済格差および年齢構成格差も広がっており、高齢化によって経済成長が期待できない可能性がある
福岡を国際金融都市とした場合の強み
強み
・ 若年層の人口が年々増えており、政令指定都市で人口増加率が1位である
・ 大都市の中で台湾・韓国・東南アジアとで地理的距離が近い
・ 日本の災害リスクにおいて、リスク分散で地理的に大阪に比べて適している
弱み
・ 福岡空港がすでに離着陸回数増加に限界がきている
・ 北九州市とはライバル関係にあり、成長のための連携面で課題有り
英語がビジネス言語として定着しているシンガポールに比べて、
この2つの都市は国際金融都市になるためには不利かもしれません。
しかし、日本はアメリカと地理的に(シンガポールと比べて)近いですし、
2つの都市が覇権争いが切磋琢磨し、その大きなエネルギーが今後の日本将来が明るくなるように期待しています。
日本の経済成長のカギは「フィンテック」と「国際金融都市」であることは間違いないと確信しています。
【関連銘柄】
8306 三菱UFJ FG
8316 三井住友FG
8411 みずほFG
8473 SBIホールディングス
※ 投資は自己責任で行っていただき、くれぐれも元本割れにはご注意ください