東証再編は株主優待投資家にとって試練か?
東京証券取引所は現在
「東証1部」、「東証2部」、「ジャスダック」、「マザーズ」の4他の株式市場で構成されています
これが2022年4月より
以下のカテゴリーに分類変更されます
「東証1部」→「プライム」
「東証2部」→「スタンダード」
「ジャスダック」→「グロース」
「マザーズ」→「グロース」
「プライム市場」残留及び昇格条件については、
主に2つあり、2つを必ず満たしてないといけません
・時価総額100億円以上
・流通株式比率30%以上
特に「流通株式比率30%以上」というものはハードルが高いものになっております
同族企業が中心で、
創業家及びその資産管理会社が株の大部分を保有している会社は時価総額が100億円以上でもプライム市場に残ることができなくなります
現在東証1部上場企業の約3割にあたる
約670社ほどがプライム市場の条件を満たしてないと言われてます
そこで株式の第三者割当や公募増資・立会外分売などを行なっています
1株当たりの純利益の減少が懸念されます
最近はこの懸念が払拭されるように
自社株買い→自己株式消却
これにより1株当たりの純利益の増加、個人の株主比率を増やしたりしています
一方株主優待投資家にとって
さらなる試練があります
プライム市場上場の条件の1つである
(東証一部条件の2200人以上)
株主数は800人以上と比べてハードルが低くなるため
優待廃止になる可能性もあります
プライム市場の上場維持のため
株主優待や配当を大幅に増配する企業も増やしています
例として以下の銘柄を紹介します
・(8093)極東貿易
→2025/03期 配当性向100%維持を明言
・(8798)アドバンスクリエイト
→ 1株から2株への株式分割を発表し、100株以上保有で貰える株主優待を実質拡充
適時開示でプライム市場の選択を公表した企業が多く見られます
公表した株主優待銘柄の一部をご紹介します
・リコーリース
・エスリード
・サムティ
こういう公表した企業はプライム→スタンダードへの降格の可能性がなくなったので、強い懸念材料はなくなったと考えられます
みなさんもこの情報を元に投資材料にしてみてはいかがでしょうか?
※ 投資はご自身の判断と責任で行なってください
※ 優待廃止・改悪、元本割れなどのリスクにはご注意ください